お知らせ

みなさん、こんにちは。

令和4年1月~6月8日までの食中毒情報を調べてみました。

既に、211件の報告がなされており、内124件がアニサキス(寄生虫)による食中毒でした。

実に全体の6割近くを占めています。今年はアニサキスによる食中毒が多い様です。

アニサキスとは、生鮮魚介類の内臓や身肉に寄生する幼虫です。

誤って食べてしまった場合、数~十数時間以内に、激しいみぞおちの痛み、吐き気、嘔吐の症状があります。これが急性胃アニサアキス症です。

十数時間後、激しい下腹部の痛みがある場合には、急性腸アニサキス症となります。

余りの痛さに、救急車で病院に運ばれるケースが多い様です。

そして、病院での治療は、薬剤による治療ではなく、内視鏡による直接のアニサキス駆除となります。

誤って食べると、随分、大変な目に合います。

原因施設は、飲食店、販売店及び家庭、不明が主なもので、それぞれ1/3ずつの発生率です。

原因となる魚種は、イワシ、サバ、アジ、カツオ、イカ、サンマ、サケ、タラ等が主なものです。

今年は、大型のイワシが豊漁で、この時期、「入梅鰯(にゅうばいいわし)」と呼ばれ、非常に脂が乗っており、生食用として人気が高いです。その結果、イワシが原因のアニサキス中毒事故が多くなっています。

<予防方法>

まずは、鮮度を徹底!目視で確認!

①新鮮な魚を選び、速やかに内臓を取り除く。(魚が死亡し時間が経過すると、内臓から身肉にアニサキスが移動します。)

②魚の内臓を生で提供しない。

③目視で確認して、アニサキス幼虫を除去する。

更に、冷凍、加熱が有効!

④冷凍する。(-20℃で24時間以上)

⑤加熱する。(70℃以上、又は60℃なら1分)

この様に、鮮度を徹底して仕入れ、目視で徹底して除去する方法には、その対応に限界があるのでしょう。約1/3が飲食店で発生している状況を見れば分かります。

美味しい旬の魚を美味しく頂く為に、是非、アニサキスに気を付けて料理を楽しんで下さい。

写真の様に、やや白みがかった透明の幼虫です。見落としやすいです。

是非、④⑤も同時にご検討ください。

アニサキス3

アニサキスです。

アニサキス4

身肉に入ったアニサキスです。

アニサキス5

内視鏡で見た胃の中のアニサキスです。痛みの原因は、アニサキスが胃粘膜に噛みついた物理的刺激とアニサキスが産出する分泌物のアレルギーによる刺激です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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