皆さん、こんにちは。暑い日が続きますね。
数日前に、世界気象機関WMOの事務局長ベッテリ・ターラスさんの会見がありました。その発言がニュースで流れていました。記憶に新しい方も多いと思います。
「地球の沸騰が始まった。」
日本だけのことではありません。この夏は、世界中が異常な熱波に襲われています。
人類への警告の様に、7月には、北米、欧州南部、アジアの広い範囲で記録的な高温が観測されました。
日本においては、7/3~7/23の3週間に、救急搬送された熱中症患者数は21,343人です。5月からの集計では、33,057人となっています。
猛暑対策としては、当たり前の様に、①水分補給、②エアコンを使用する、この2点です。
是非とも、お出かけの際には、万全を期して、①水筒やペットボトルを持参して下さい。
室内では、電気代をケチらずに、②エアコンを使用することを心がけましょう。
今、世界の気温は産業革命前から既に1.1℃上昇しました。2℃を越えると、今回の様な熱波が2~5年毎に起こる様になるそうです。
これもテレビコマーシャルで、見られたことがある方も多いでしょう。
「あと0.4℃」「1.5℃の約束-いますぐ動こう、気温上昇を止める為に」のフレーズで、今もテレビコマーシャルがなされています。(国連広報センター)
来年の夏も同じ暑い夏を経験するはずです。その翌年も、またその後も・・・・。
気温上昇を食い止める為に、今できることを各国、真剣に議論する場を設け、全世界で気温上昇を食い止める対策を遂行できる様に手を打つ時がやってきています。
勝手な言い分を言い合いする時ではない。そんな時期に世界は差し掛かっています。
そして、2015年に採択された国際的な合意の枠組みが、「パリ協定」です。
気候変動や温室効果ガスの排出抑制を目的に、満場一致で採択されたものです。
要約されたものを以下に記します。
①米国では、2030年に2005年比50%以上の削減を行う目標(ほぼ2倍に引き上げ)を掲げています。
②EUでは、2030年までに主要100都市でカーボンニュートラル化を目指すとしています。
③中国では、2030年までにピークアウトし、他国よりも遅い2060年までにカーボンニュートラル化を実現するとしています。温室効果ガス排出量が全世界の30%を占めており、大幅な削減が求められます。
④インドでは、カーボンニュートラルの目標は、2070年までに温室効果ガス排出量ネットゼロを目指し、中国・ロシアより更に10年遅れる目標となっています。
⑤日本においては、温室効果ガス目標を2030年には46%削減、更に50%削減に向けて挑戦を続けることを表明しています。
さて、皆さん。これを見られて、国によって余りにも温度差が激しいと感じませんか?
つまり、これらを見る限り、大幅な改善される内容は見られず、今まで以上に厳しい夏を来年以降も過ごすことになりそうです。
8月8日(火)は24節気の立秋です。厳しい暑さは続きますが、少しずつ涼しくなる時期です。秋の気配が漂い出す頃を指します。
今、宮城県気仙沼の鰹(かつお)が美味しいです。如何でしょうか?