お知らせ

皆さん、こんにちは。

本日(8月6日)は、79年前、広島に原子爆弾が投下された日となります。その後、8月9日には長崎に投下され、8月15日に終戦を迎えました。

亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると同時に、悲惨な経験をした日本国民として、二度と戦争のない社会の実現と世界の恒久平和を願うばかりです。

さて、今、地球温暖化により様々な変化が起こっています。とにかく、昔とは夏の気温が違います。今では、30℃超えが当たり前になっています。

気温の30℃超えは、新たな問題を発生しやすくしています。

「食中毒」です。

媒介する原因菌にとって、30℃~40℃の気温は、ベスト・コンディションの様です。

つまり、気を付けないと、食中毒が発生する危険が増えますよ・・・ということです。

先日は、東京の鰻屋さんで起こった黄色ブドウ球菌による食中毒をご紹介しました。

今回、ご紹介する事例は、更に怖い「ボツリヌス菌」による「ボツリヌス毒素による食中毒」です。

富山県のご家庭で食中毒が発生しました。喫食した食べ物は不明です。重症で病院に入院されています。

一日も早いご回復を願うばかりです。

さて、このボツリヌス菌は、①酸素がない状態でも増える菌であること、②熱や乾燥、薬にも耐えられる芽胞(がほう)という構造を持っていること、③吐き出す毒素は、非常に強い神経毒であること、④適切に治療しないと、死亡率30%以上・・・。この様な非常に怖い細菌です。

「予防方法」です。

①保存方法を間違えたレトルト食品等(冷蔵保存しないといけないのに、常温だったとか)、食品の保存方法は表示で確認しましょう。

②誤った保存方法の食品は、ボツリヌス菌が増殖し、入れ物が膨張しているケースが多く、開けた時に変な臭いがしたら、絶対に食べないこと。

③ボツリヌス菌の芽胞を確実に壊すには、120℃、4分間以上(中心温度)の加熱が必要です。

④自宅で保存食品(瓶詰、缶詰、真空パック、いずし等)を自宅で作る場合で、③ができない場合、必ず、10℃以下で保存すること。

⑤特に、1才未満の乳児には、ボツリヌス菌汚染の恐れがある食品(蜂蜜、コーンシロップ等)を与えない。

※蛋白分解菌が増殖した場合、食材が腐敗状態になるので、食されることはまずない。しかし、蛋白非分解菌が増殖しても、外観、風味に変化がない場合がある。特に、「いずし」の様な発酵食品では異常が判別できずに、喫食される危険性がある。保存状態をしっかりと管理できていないと、危険な状態を作り出すことになる。

地球温暖化は、色々な悪い副産物を作り出しています。

特に、気温の上昇に起因するものには、「今までとは違うことが起こる可能性がある」ことを、予め知っておいて下さい。

温暖化の進行により、「事前に理解しておく」「予め知っておく」「先に把握しておく」「事前に調査しておく」・・・・。この様なことが増えて来そうですね。

 

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