皆さん、こんにちは。
明日から2日間(12月29日・30日)、北部市場では年末の売り出しを仲卸各社の売場で行います。
当社においても、マグロ、カニを始め、正月を迎える為に準備する食材の販売を行います。
例年、多くの方がご来場されますので、お早めのご来場とお車は乗り合わせで来られることをお奨めいたします。
是非、お越しください。
「おせち」は、毎年、食品スーパーさんや百貨店さん等の小売店からご購入される方も多いでしょう。確かに、全てご自分で作るのは大変です。
お重の構成を知り、一部は手作り、残りは完成品を買って組み込んで作ってみては如何でしょうか?
それでは、「おせち」の構成や由来をご存じない方も多いでしょうから、簡単に「おせち」についてご紹介いたします。
1.おせち料理の構成
おせち料理は神様にお供えして食べる料理として誕生しましたが、江戸時代に入り、庶民の間でお正月に振舞われる料理として定着しました。重箱の構成は次の4種類です。
(1)祝い肴(いわいざかな)
黒豆、数の子、田造り、ごぼう、紅白蒲鉾、伊達巻、栗きんとん等
(2)焼き肴(やきさかな)
ぶりの焼き物(照焼き)、たいの焼き物
(3)酢の物(すのもの)
紅白なます、ちょろぎ、酢れんこん
(4)煮しめ
昆布巻き、手綱こんにゃく、たけのこ、里芋、くわい
2.重箱の構成
重箱の積み数で「・・・重」と呼びます。通常は、三段重が一般的です。
(1)壱の重 祝い肴、口取り
(2)弐の重 焼き物(目出度い魚の鯛、海老、鰤等)、酢の物
(3)参の重 煮物(野菜類の煮物、昆布巻き等)
3.解説
おせちの解説を簡単に行ないます。
おせち料理には、昔から人々の願いや祈りが込められています。是非、大切に召し上がってください。
(1)祝い肴
①「黒豆」は「一年中、まめに元気で働けるように」という願いが込められています。黒い色は勤勉に働く意味があります。
②「数の子」には子孫繁栄の祈りを込めて、③「田つくり」には五穀豊穣、④「たたきごぼう」には、深く根を張り、繁栄するという開運の縁起、⑤「紅白蒲鉾」は、初日の出の慶びと目出度さや魔よけを、⑥「伊達巻き」は豪華さと巻き物の様に知識が増える願い、⑦栗きんとんは黄金色に輝く財宝の様な豊かさを願っています。
(2)焼き肴
皆様もご存じの様に、「鰤(ぶり)」は出世魚です。そして、「鯛(たい)」は目出度い魚として有名で、恵比須様が鯛を抱えている姿は、七福神信仰と結びつきます。
(3)酢の物
①「紅白なます」は水引きの様な色合いの目出度さと根菜類の様に根を張り、家の土台を強くする意味合いがあります。②「ちょろぎ」はしそ科の多年生の植物で球根部がちょろぎと呼ばれます。長老木、長老喜と書きます。③「酢蓮根」は複数の穴から先を見通せる明るい1年になる様に、との祈りがあります。
(4)煮しめ
①「昆布巻き」は昆布自体が縁起物としていろんな場面で用いられますが、鰊(にしん)を入れた昆布巻きは、両親の健康を願う気持ち、子孫繁栄の両方を願っています。
②「手綱こんにゃく」手綱は馬を制御する道具であり、切り込みの入った巻いたこんにゃくは、結び目から良縁に恵まれる様にという願いがあります。③「たけのこ」はすくすく成長し、出世する様にという願い、④「里芋」は子孫繁栄の象徴、⑤「くわい」は主におせち料理位しか出てこない食材です。立身出世と不老長寿の願いが込められています。
如何でしょうか?
色々な想いが詰まったおせち料理を自分で作ってみたり、食べてみたいとは思いませんか?
年末は30日まで営業を行っています。
29日、30日は年末大売出しを市場全体で行っていますので、食材をまだお決めになっていない方は、是非、ご来場されて下さい。
2024年を振り返りますと、元旦から北陸では大地震があり、お気の毒にも亡くなられた方、お家が損壊された方が多くいらっしゃいました。翌日には、羽田空港では滑走路事故が起こりました。
大変な2024年の幕開けだと感じた方も多かったのではないでしょうか?
日経株価は最高値を更新し、訪日外国人は円安も相まって3,000万人を突破しました。
パリ五輪オリンピックでは、史上最多のメダル数45個の獲得、大谷翔平の50-50達成、東京都知事選挙で小池都知事の再選、国政選挙での自民党の大敗、世の中を騒がせた紅麹サプリ健康被害問題、日銀のマイナス金利政策の解除、猛暑の過去最高記録、闇バイト問題で被害者続出、2023年出生数727,288人と過去最低、夏の南海トラフ地震の臨時情報発令、兵庫県知事の出直し選挙、日本伝統の酒造りがユネスコ無形文化遺産に登録、袴田巖さんの再審無罪確定、日本被団協のノーベル平和賞受賞、GDP世界4位に転落、日本の月面探査機が初着陸成功、D3ロケットの打ち上げ成功・・・。
まだまだニュースは多くありましたが、思いつくままに書きました。重大なニュースを書き漏らしているかも知れません。その辺りはご勘弁ください。
嬉しいこと、楽しいこと、悲しいこと、残念なこと・・・色々あった1年でした。
来年も色々あることでしょう。しかし、2025年は、世界で起きている戦争が1日も早く終結し、世界の人々が飢えに苦しむことなく、争いごともなく、人を傷つけることもなく、生きていく為の権利や教育が行きわたる世界に少しでも近づいて欲しいと願っております。
2024年中は、皆様方には大変お世話になりました。
引き続き、2025年もご贔屓の程、宜しくお願い申し上げます。