皆さん、こんにちは。
今日は、五節句の一つ「人日の節句」に食べる七草粥(ななくさがゆ)についてお話をします。
五節句とは何だろう?
初めて聞く方も多いでしょう。
五節句とは、中国の風習が日本に伝わったもので、古くから1月7日は「人を大切にする日」とされ、この日に七草粥を食べて、無病息災を願う風習が生まれました。
24節気や雑節には当たりませんが、年明けの季節行事として重要な日とされています。
<五節句>
①人日(じんじつ)1月7日
七草の節句とも言われます。七草粥を食べて一年の無病息災を願います。
②上巳(じょうし、じょうみ)3月3日
桃の節句やひな祭りとして知られ、雛人形や桃の花を飾り、女児の健やかな成長を祈ります。
③端午(たんご)5月5日
菖蒲の節句とも呼ばれ、男児の健やかな成長を祈る行事です。菖蒲湯に浸かり、厄を払って子孫繁栄を意味する柏の葉を使った柏餅を食べます。
④七夕(しちせき)7月7日
星祭りとして親しまれています。短冊に願いを書き、竹に飾る風習があります。豊作を祈ると共に技芸の上達を願います。
⑤重陽(ちょうよう)9月9日
菊の節句とも呼ばれ、邪気を払うとされる菊の花を浮かべた菊酒を飲んで長寿を願います。
さて、次は人日の節句に食べる「七草粥」のご紹介です。
子供の頃、覚えさせられた方も多いのではないでしょうか?
今でも、全て言えますか?
セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの7つです。
昔は道端にも生えていましたが、間違った物を食べて、食中毒になるといけないので、小売店さんでセットになった物をお買い求めください。
<七草粥の作り方>
①ご飯をザルに入れて、流水で洗い、粘りを取ります。
②洗ったご飯と水を鍋に入れ、好みの柔らかさのお粥を炊きます。
③別の鍋に塩を入れた湯を沸かし、七草を入れて、さっと茹でて、茹で上がったら刻みます。
④炊いている②のお粥の中に混ぜ、塩味で整えます。③を混ぜて完成させます。
ここでの注意点は、お粥ですので、雑炊のような出汁はありません。塩で味を調えます。また、野菜類の好き嫌いもあるので、少量ずつお茶碗に盛付けて下さい。
いつ食べるのかについては、一般的には朝食ですが、朝に食べられない方は、昼・夜でも構わないそうです。