お知らせ

皆さん、こんにちは。

「寒露」の時期となりました。草木に冷たい露が降り始める頃。

秋の長雨が終わると、グッと秋が深まります。

この時期に旬を迎える食べ物は、「栗」「キノコ類(椎茸、松茸)」「白鮭(秋鮭、秋味、時鮭)」でしょうか?

栗ご飯や焼き松茸・・・。美味しいですよね。

この時期の旬のお魚は・・・・。

秋鮭は前回取り上げましたので、今回は少し早いですが、「真鯖(まさば)」を取り上げます。

10月から真鯖は脂が乗り始めます。10月から2月が旬の時期となります。

主な産地は、長崎県、茨城県、静岡県、三重県、富山県、宮城県等となっています。

<美味しい真鯖の選び方>

①目が透き通っている。鰓(えら)が鮮紅色。(淡いピンク、茶色はバツ)

②お腹に張りがあって、膨らんでいる。顔が小さく、体が丸く感じる。よく肥えた魚は丸く見えます。

③背中の紋様(さば紋)が濃いもの。

この3つがポイントです。

鯖は、昔から「生き腐れ」という言葉がある通り、「生きが良い様に見えても、傷んでいることが多いから、気を付けなさい。」と言われています。

よく鮮度を見極めて、購入して下さい。

また、鯖には、有名なブランド鯖も多くあります。

関サバ(大分県と愛媛県の豊後水道・豊予海峡)、松輪サバ(神奈川県三浦市)、岬サバ(愛媛県佐田岬)、清水サバ(高知県土佐清水市)、金華サバ(宮城県石巻)、首折れサバ(鹿児島県屋久島)などでがあります。

ここでワンポイント・レッスンです。

食中毒の中には、寄生虫(線虫)が原因で腹痛を起こすものがあります。それが「アニサキス」です。

長さは2~3cm位の白く細い糸の様な、輪ゴムを切って1本にした様な形をしています。

肉眼でも分かります。

オキアミを食べる魚の内臓には、このアニサキスが寄生しています。

これを誤って生で食べてしまうと、胃や腸に刺さり、激しい激痛、吐き気、嘔吐、発熱等の症状が発生します。

これが、「アニサキス」による食中毒です。

もし、生食する場合には以下の点に気を付けて下さい。

①加熱する。60℃1分、70℃以上で瞬時に死滅します。

②冷凍する。-20℃以下で24時間以上冷凍すると、アニサキスは死滅します。

③内臓を取り除く。アニサキスは魚が死ぬと内臓から筋肉へ移動することがあります。新鮮なうちに内臓を取り除きます。

④危険はありますが、目視で確認して除去します。

注意事項の知識として、酢で締めるとアニサキスは死ぬと誤解されている方もいますが、しめ鯖では完全に死滅しません。これも気を付けて下さい。

もう一つ、この時期の食中毒には、「ノロウイルス」があります。

感染すると、12~48時間ほどで発症し、①激しい吐き気、嘔吐、②下痢、③腹痛、④微熱、倦怠感を伴います。

予防方法は、①石鹸と流水でしっかりと水洗い(特に、トイレ、調理前後)、②共用のタオルは避けて、紙タオルを使って拭き取る、③牡蠣等の二枚貝は、中心温度85~90℃で90秒、加熱する等。

寒くなると、手洗いを怠りがちになります。手洗いと紙タオルでのふき取りを徹底しましょう。

基本的な作業ですが、効果は非常に高い対策となります。

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