お知らせ

皆さん、こんにちは。

明後日の23日は秋分の日です。昼夜の長さが同じになる日です。この日を境に秋の夜長に向かいます。

お彼岸ということで、お墓参りをされると如何でしょうか?

この所、コロナも収束に向かっており、緊急事態宣言もようやく解除されそうな気配です。

何とか、より多くの人がワクチン接種をなされ、平和な日常が一日も早く戻ることを願っております。

前回、地球温暖化の影響で、海水温が上昇し、本来は獲れる魚種が獲れなくなっている現状をお話ししました。その辺りをご紹介します。

海の中では色々な変化が起こっている様です。

この100年間で、日本近海の海水温は1.16℃上昇しました。これに伴い、温暖な海域を好む暖かい地方の魚が北上していると捉えると分かりやすいかも知れません。

元々いる北の冷たい海の魚は、他へ行ってしまった・・・。この様な状況です。

①鮭(さけ)、②秋刀魚(さんま)は今が旬の魚です。激減しています。元々、北にいる魚ですが、水温が上がった為、沿岸部に近付けない様です。

③スルメイカこれも激減です。

④鰤(ぶり)は増えています。元々は南方系の魚です。水温上昇により北海道でも獲れるようになりました。今が旬の鮭(さけ)の定置網にも多くの割合で入ってくる様です。

⑤鰆(さわら)。東シナ海に広く分布する南方系の魚です。日本海に北上し、今では北海道でも獲れる様になりました。年中、獲れている魚の一つです。

⑥真鰯(まいわし)。多く獲れるのが、千葉周辺の海です。今では、北海道でも獲れる様になりました。

⑦キビレ(黄チヌ)。黒鯛より水温が高いエリアに生息。関東周辺まで勢力を拡大しています。

⑧アイナメ。寒流の影響が強いエリアで生息します。海水温の影響で、関東エリアでは少なくなっている様です。

⑨太刀魚(たちうお)。瀬戸内海等の暖かい海を好む魚です。増加しています。⑩ホウボウ、カナガシラ。比較的暖水を好む魚で、増加しています。⑪イカナゴ。瀬戸内海、伊勢湾、陸奥湾等の内湾の砂底に居を構え、生活する魚です。絶滅に近い激減状態です。

⑫フグ。大きな変化が現れています。温暖化の影響で、ゴマフグとショウサイフグの雑種が増えてきている様です。雑種が増えると、可食部に変化が出ますので、調理には今までと違う注意が必要となります。

⑬金目鯛。これも変化傾向です。相模湾や駿河湾等の深い水深の海に生息しますが、北上しています。宮城県海域でも見られる様になっています。

ざっと、この様な変化があります。海水温の上昇により暖かい海の魚が北上し、北の魚の居場所がなくなり、他へ行ってしまっていると考えられそうです。

魚食文化を大切にしてきた日本人にとって、今まで馴染みのあった郷土料理や風習がなくなってしまうことを意味します。非常に残念な話です。

ざっと、こんな変化が起こっています。

脂の乗った美味しい秋刀魚を七輪の炭火で焼き、秋刀魚の脂でもうもうとなる煙を団扇で扇ぎ、焼き上がった秋刀魚に大根おろし、カボスを一切れ。内臓の脂も一緒に食べてしまう。

今年はこの様な秋刀魚を食べられるかな?

 

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グラフ

鮭イラスト

 

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