皆さん、こんにちは。
暦の世界では、今週末に大晦日(節分)と正月(立春)を迎えます。
節分は、主に豆まきが行われ、鬼(邪)を払い、幸運を呼び込もうとする行事の一つです。他には、柊鰯(ひいらぎいわし)を玄関に取り付けます。
葉と枝のついた柊を焼いた鰯の頭に刺し、玄関に飾ります。家の中に鬼を入れない「おまじない」だそうです。ここから出てきた諺が、「鰯の頭も信心から」です。
恵方巻きは、1970年代に東京都内のスーパーで販売促進の一環で取り行われたイベントが起源とされます。当時は、海苔の販促活動の一環で、太巻きを販売しました。
「恵方を向いて食べると幸福が来る。」とされるアイデアが取り入れられたのは、随分、後になってからの様です。
これも諸説が多くあり、1989年に広島県のコンビニがスタートという説もあります。今も節分の行事の一つとして残っており、素晴らしい発想であったと言えますね。
江戸時代の蘭学者平賀源内が「夏の土用に鰻を食べると、夏負けしない。」と宣伝したことで、夏の土用丑の日に鰻を食べる習慣になったことによく似ていますね。
さて、翌日は「立春」です。
「立」とは始まることをさし、「陰が極まり陽に転じ、春の兆しが見える」時期のスタートです。
春が始まり、「立春」「雨水」「啓蟄」「春分」と春の時期が流れます。
節分の炒り豆を升につめた「福升」は、豆(魔滅)と升(増や益)とを縁起を掛けて「益々繁栄」などの意味を持たせます。
立春には、「立春大吉豆腐」「立春生菓子」「若水」「立春朝絞り」「福茶」など、縁起の良い食べ物、飲物があります。
一年の「締めくくり」と「出発」が今週末に訪れます。福を加え、寿を増し、子孫を益し、病い減り、過患侵さず、素晴らしい一年が訪れます様に。