皆さん、こんにちは。
山の峰々は雪をかぶり、平地にも雪が降る頃。
本格的な冬の到来です。この時期が24節気の「大雪(たいせつ)」です。
今年は全国の至る所で、熊の被害が続出した年でした。
雪が降り始めましたが、冬眠しない熊も出ている様で、熊の出没が警戒されるエリアの方は、熊が冬眠するまで、もうしばらくの間、ご注意されて下さい。
さて、今日は小売店頭で、よく見かける水産商品に付いている認定マークのご説明をいたします。
1.MSC認定(天然の魚介類) =海洋管理協議会=
天然の漁獲について、①乱獲していないか、②海の環境を壊していないか、③きちんとした管理された漁業かを科学的に審査された認定のことです。
天然の鯖、鮪、鯵、鱈、蟹等が認定されています。
2.ASC認定(養殖の魚介類) =養殖管理協議会=
養殖魚、養殖海老、養殖貝類について、①海・河川を汚染していないか、②薬品や抗生物質を使い過ぎていないか、③労働環境は適正か、④周辺の自然への悪影響はないか等を厳しく審査した認定です。
養殖のサーモン、海老、鰤、鯛等が認定されています。
これらの認証は、取得する為に多くの時間・費用・人員が掛かる為、大手企業でないと、中々取得することが困難な様です。
その為、水産庁は、国内水産向けの持続可能性認証としてMEL(マリン・エコラベル・ジャパン)を後押ししています。
是非、小売店頭で見かけたら、これらのことを思い出し、解説文を読まれて下さい。
他にも、販売力やブランド力を補完する公的な認証には、GI(地理的表示保護制度)、JGAP(ジャパン・グッド・アグリカルチャル・プラクティス)があります。
生産者側でも消費者に向けて「食の安心・安全・自然との共生」を訴えている訳です。
さて、話を24節気の「大雪」に戻しましょう。
この時期の美味しい海鮮は何でしょうか?
寒鰤(かんぶり)、松葉蟹(まつばかに)、河豚(ふぐ)、牡蠣(かき)、鰆(さわら)、鱈(たら)、鮃(ひらめ)、鮟鱇(あんこう)、鯖(さば)、帆立(ほたて)、黒鮪(くろまぐろ)、赤貝(あかがい)、喜知次(きんき)・・・・。
随分とありますね。魚介類が美味しくなる冬場ですからね。
12月は旬を迎える魚の数が3番目に多い月だそうです。
今回は、小売店に行けば、即、見つかる「真鱈」をご紹介します。
年中、小売店では販売されています。よくこえれだけ獲れるものだと感心させられる魚です。
特に、脂が乗り、身が引き締まる12月~2月までが美味しい魚です。
鍋物、煮物、フライ、唐揚げ、ホイル焼き、アクアパァッツァ、野菜あんかけ等々、色々あります。
価格もお手頃で、手に入りやすい。鱈は非常に重宝される魚です。
鮮度の良い白子があれば、白子ポン酢もありますね。
(アニサキスがいる危険がありますので、必ず、白子は加熱されて下さい。沸騰しない程度の温度で、1~5分程度が目安です。)
今日は、真鱈のちり鍋、白子ポン酢添えは、いかがでしょうか?!


