皆さん、こんちには。
名古屋市中央卸売市場北部市場では、明日の12月30日(火)が仕事納めになります。
大晦日、正月の準備はもうお済みになられましたか?
正月の準備と言えば、お節はご準備なされましたか?
ご近隣の皆様方が、毎年、仕事納めの日に買物にお見えになります。まだの方は、少し早起きされて、当市場にお越し頂いたら如何でしょうか?
10時過ぎ位までは仲卸店舗が開いていると思います。
さて、今日は「お節(おせち)」のお話をさせて頂こうと思います。
おせち料理は、元々、神様にお供えをしてから食べる料理として誕生した様です。
しかし、江戸時代に入り、庶民の間でお正月に振舞われる料理として定着しました。
めでたさを重ねる「重箱」で作ることが多く、その重箱を構成する定番が次の4種類です。
1.祝い肴(いわいざかな) 黒豆、数の子、田つくり、ごぼう、紅白蒲鉾、伊達巻、栗きんとん
2.焼き肴(やきさかな) 鰤の焼き物(照焼き)、鯛の焼き物(塩焼き)
3.酢の物(すのもの) 紅白なます、ちょろぎ、酢蓮根
4.煮しめ(にしめ) 昆布巻き、手綱こんにゃく、筍、里芋、くわい
他にも、縁起物の食材が多く入ります。
一般的な三段重でも豪華な五段重でも、最初の「壱の重」にくるのが、「祝い肴」です。
(1)壱の重:祝い肴、口取り(栗きんとん、伊達巻、紅白蒲鉾等)
(2)弐の重:焼き物(目出度い魚の鯛、海老、鰤)、酢の物
(3)参の重:煮物(野菜類の煮物、昆布巻き等)
が主な構成となります。
今年は食品の物価高騰で2割近く値上がりしている様です。しかし、このお節は、昔からの人々の願いや祈りが込められた食材が多くあります。
是非、お正月はお節をお楽しみください。
(1)祝い肴
不老長寿、子孫繁栄、家内安全等の願いが込められています。「壱の重(上段)」に入ります。
①黒豆、②数の子、③田つくり、④叩きごぼう、⑤紅白蒲鉾、⑥伊達巻、⑦栗きんとんがあります。最初の①~③を三種肴(三つ肴)とも言います。
(2)焼き肴
重箱の「弐の重(二段目)」に来るのが、「焼き肴」です。鰤や鯛の縁起の良い海の幸を詰めるのが一般的です。
(3)酢の物
一般的な三段重の場合、焼物と一緒に二段目に入ります。①紅白なます、②ちょろぎ、③酢蓮根が入ります。それぞれの願いが込められています。
(4)煮しめ
おせちに限らず、古くから節目に縁起の良いものとして食べられてきました。おせちでは、「参の重(三段目)」に入ります。
①昆布巻き、②手綱こんにゃく、③たけのこ、④里芋、⑤くわいがあります。
お休みを活かして、ご自分で作られるも良し、食品スーパー等の小売店でそれぞれの商品を購入し、重箱に組み込んでも良し、お節の販売をされている小売店で購入されるも良し。
是非、お節を食べ、新しい正月をお迎えください。



