皆さん、こんにちは。
今週の日曜日は、衆院選挙とお魚検定があります。
前稿において、今、日本がどのような課題に直面しているかについて書かせて頂きました。
今回は、長期的な課題と短期的な課題に分けて、話を進めていきます。
長期的には、日本は、以下の課題に対応することになります。
(1)人口減少と高齢化による人手不足(量・質共に)が起こるでしょう。2030年には人口が1億1,952万人に減少し、2008年のピーク時から、860万人減少する計算です。
政府が企業の生産性を高めることを推し進めているのは、質を高めることと同時に、量への対応を考えてのことです。コロナショックで急激に進み始めています。乗り遅れてはいけません。
次に、(2)財政健全化と社会保障制度の改革が必要となります。この十数年の間に、日本はリーマンショック、東日本大震災、今回のコロナショックと3度の国難に見舞われました。
出ていくお金の歳出が増えて、入って来るお金の歳入が減っている状態がずっと続いています。今まで、その不足分を国債で賄う繰り返しでした。コロナ禍でより拡大しているのが現在の状況です。
また、高齢化や人口減少により、健康保険、年金が膨れ上がっています。財源を増やすか、一人当たりの額を増減するか、何らかの対応策が必要となります。
今、将来を想定して手を打つリーダーが日本には必要となっています。先送りなしの待ったなしで、日本の将来の為に、最善の手を打てるリーダーを選びましょう。
次が、(3)温暖化対策についてです。
岸田首相が、31日COP26の開幕に合わせて、渡英します。先進国は二酸化炭素の排出量の多い石炭火力を2030年までに全廃することを要求されるでしょう。
日本の計画では、まだ、2030年には、20%程度依存する計画でした。地球の温暖化対策のカーボンゼロ。日本はまだ本腰を入れていません。批判の矢面に立たされそうです。
長期的な課題の最後に、(4)日本の防衛費の増額についてです。
中国の軍事費は、この20年間で7倍にも膨れ上がっています。これに対して、米国からは日本へ防衛費の増額を求める声が相次いでいます。
米国は、日本、印度、豪州の4か国のQuad(クアッド)での結束により、中国を抑止する戦略を描いています。米国は更に中国と対峙する為に、米国・英国・豪州との新たな安保枠組みのAUKUS(オーカス)も創設しました。
国の予算配分を大胆に見直す議論が必要になってきます。(残念ながら、余り聞こえてきません)
そして、短期的な課題としては、(1)日本経済のいち早いコロナショックからの回復と(2)コロナショックの副産物である新型コロナウイルス対策融資による倒産減少(危険の先送り)と返済開始による倒産危険度の上昇、です。
これらの日本の問題を各党の候補者が、お互い熱戦して欲しいものです。
さて、同じ日に今回が最終となる「おさかな検定」の試験があります。
当社からは、1級には2名、2級には5名受験します。魚介類の知識だけでなく、産地での伝統料理や風習・文化を学び、より深く魚を知るきっかけにすることを目的に受験を始めました。
今回が最後ということで、全員が合格できる様に頑張っています。