皆さん、こんにちは。
立春も間近になりましたね。前日に、鬼を退散させる節分があり、いつの頃からか、始まった恵方巻きを食べ、節分を迎え、翌日、立春となります。
立春の頃に、美味しいもの。それは、白魚です。「月もおぼろに 白魚の かがりもかすむ 春の風」という歌舞伎の一節があります。春の訪れが近いことがよく分かります。
東海地方の産地、赤須賀漁港のはまぐりプラザでは、白魚の定食が始まった様です。浜の地蔵さんには、松尾芭蕉が詠んだ句の碑があります。史跡巡りの好きな方は、是非、行かれると良いですね。
さて、本日は、皆さんに夏の参院選では、是非、素晴らしい政治家を選んで頂きたい。その為、日本国の今の経営状態を知って頂きたくて、国の機関から発表された資料に基づいて話を進めていきます。
1年間に国内で産み出した付加価値の総額をGDP(国内総生産)と呼びます。国の経済規模と伸びを知ることができます。新聞や政府機関が発表する資料の随所に登場します。会社で見れば、粗利益の様なものとザックリと捉えて下さい。
平成30年度 552.5兆円、平成31年度 566.1兆円(目標)
ここでは、名目値で話をしていきます。インフレ等の価格変動による影響を排除した数字が実質値です。これらは、各国の経済規模、成長率を知り、対比しながら、その国には、どれだけのポテンシャル(潜在能力)があるのかを知る為に用います。
現在、GDPは、日本は世界第3位です。米国、中国、日本という順番です。
何年も前に中国に抜かれ、日本の成長率もどんどん低下しています。世界のGDPの伸びが、平成30年度で3.6%、日本は0.9%程度、来年度の伸びは、世界が3.3%、日本は実質1.3%程度、名目2.4%程度の見込みです。(1.1%のズレは、消費者物価等の上昇を見込んでいる為です。)
会社に例えていきましょう。
儲けの伸びが世界全体より鈍り始めています。会社で言えば、事業の儲けが落ち始めた。さあ、どうしよう。経営者の手腕が問われる場面です。
そう言えば、拘留中のG容疑者。素晴らしい経営者でした。過去には、N社を見事、立ち直らせました。しかし、その後がいただけません。会社の私物化?つまり、有報の虚偽記載、横領の容疑の様です。
本題に戻ります。経営成績の伸びがない、見込めない株式会社日本丸。財政状態は、如何なものか?となります。
株式会社日本丸。実は、その財務内容を公表しています。見たことがある人は、少ないかも知れません。
何と、債務超過の状態にあります。資産の部986.3兆円、負債の部1,469.7兆円。債務超過の額が、483.4兆円になります。
この額は、どの程度の規模かと言えば、国の1年間の粗利であるGDPが、552.5兆円と書きました。1年間、費用を使わず、儲けだけ残せば、足りる額です。しかし、実際には、そんなことはできません。
ざっと、株式会社日本丸が清算したら、483.4兆円のマイナスが残ります。国民1人当たり383万円の借金が残る計算です。
国が無くなった流浪の民。1人383万円の借金を背負いながら・・・となります。悲惨ですね。
そうならない為に、国民全員が関心を持たないといけない時期に差し掛かっています。待ったなしです。
平成30年度の一般会計を見てみます。
歳入が97.7兆円、歳出が97.7兆円。ここで見ていて、怖さを感じるのが、経常的に出てくる国の儲けの部分(税収、その他収入等)が、64.0兆円。反対に、経常的に出て行く費用の歳出が74.4兆円。つまり、毎年、10.4兆円前後の垂れ流しが、ずっと続いている計算です。
その為に、国債を発行して、借りたお金を返し、利息を払い・・・。利息の支払いだけで、何と9兆円・・・・。
会社なら、潰れてしまっても仕方のない状況が始まっています。
少子化・高齢化という言葉を聞いたことがありますよね。
実は、原因の多くが、この少子化、高齢化の進行による影響とも言えなくもなさそうです。
国の会計は、プロジェクト会計に近い形で構成されます。それぞれで計算された数字が、合わされて上記の数字を形成します。その部分を切り取ります。
社会保障費。パチリ。切り取りました。
勤労者から徴収した各種年金、健康保険等の掛金で、高齢者に年金が支給され、病気になれば医療費の一部が負担されます。徴収額と支出額の差額が、何と毎年、33兆円マイナスになっています。
その支出額全体が、121兆円。何と、GDPの22%が支出されている計算です。
そして、足りなくなれば、国債を発行する。そこで、公債残高は??となります。何と、国債等の公債残高は、883兆円。約900兆円です。
切り取ると、恐ろしい数字が、続々と登場してきます。
1年の儲け(粗利益)より、借金が多い状態です。1年間の経常的な一般会計の税収の15年分にも相当する金額が借金となっています。
ここまでの数字は、全て政府が公表している数字です。財務省、内閣府が公表しています。ご興味があれば、ホームページを見て下さい。
さあ、次です。債務残高をGDPで割って比率を出し、国がどれだけの健全さを保っているかの指標があります。
日本、米国、英国、独国、仏国、伊国、加国の7か国が出ています。
何となく、気づく人は気づくでしょう。出来れば、100.0%以内で抑えたい数字ですよね。数字は低い方が良いですよね。
ドイツ61.8%、カナダ87.7%、イギリス89.7%、フランス97.0%。
アメリカ107.8%、イタリア131.4%。
問題は、日本です。何と、240.0%と圧倒的な高さです。
有能とは思えない総理大臣A氏。最近、よく使う言葉があります。「後世にツケを回さない・・・・。」
最近、こんなことも言い始めています。「健康で、いつまでも働く・・・」「定年制度の延長70才・・・」
実は、理由があるんです。・・・・・
丁度、時間となりました。
この続きは、次回、日本が考える株式会社日本丸の再生シナリオを中心に書いていきます。