皆さん、こんにちは。
明日、2月2日(日)は雑節の「節分」です。1年でいうところの大晦日にあたります。
節分というと、2月3日をイメージしそうですが、今年は1日早い日となります。
翌日が24節気の「立春」にあたります。
ごく自然な人間の気持ちとして、「新しい年を迎えるにあたり、お清めをして良い一年を迎えたい。」と考えたとしても不思議ではありませんよね。
そこで現れたのが、「恵方巻き」を食べる慣習です。
「恵方(今年は西南西)に向かって、事を行なえば、何事も吉とされる。」ことから、恵方に向かって、太巻きを食べる慣習に変わっていきました。
切らずに一本丸ごと食べることは、縁を切らないことを意味し、七福神にちなんで、7種の具材を太巻きの芯に入れ、福を巻き込むという意味を持たせたようです。
七福神にちなんだ7種の具材は、次の通りです。
「煮(焼き)穴子、厚焼き玉子、高野豆腐、きゅうり、椎茸煮、おぼろ、かんぴょう」です。
穴子(出世・長寿)、玉子(財産・知恵)、高野豆腐(福徳)、きゅうり(安定・繁栄)、椎茸煮(健康)、おぼろ・でんぷ(喜び・子孫繁栄)、かんぴょう(長寿)となっています。
正月のお節と同じように、多くの願いが込められた食材となっています。
昔から伝わる、ごく当たり前の太巻き寿司には、こんな意味合いがあったんだと感心しますね。
今では、鮪を始め、鯛、サーモン、カニ、ホタテまで、人気の魚介類が一杯入った恵方巻きが登場してきました。
さて、翌日は24節気のスタートである「立春」です。
「月も朧に 白魚の かがりも霞む 春の風・・・ こいつぁ春から縁起が良いわえ」(歌舞伎の三人吉三 巴白浪の一節)
この時期から美味しくなり始めるのが、河口周辺に生息する「白魚(しらうお)」です。
護岸工事などで堤防ができ、防災環境は良くなりましたが、浅瀬の葭や葦(ヨシやアシ)が減り、小魚等が棲みにくくなってしまいました。
加えて、温暖化による水温上昇により、木曽三川に多く生息していた小魚も減っているようです。
「あけぼのや 白魚白き こと一寸」と松尾芭蕉が詠んだ句が、桑名市小貝須浜にある龍福寺に残されています。
是非、旅好きの方は、訪れてみましょう。