皆さん、こんにちは。
3月6日は24節気の「啓蟄(けいちつ)」にあたります。
大地が温まり、冬ごもりしていた虫たちが目覚め、穴から出てくる時期を言います。
春は出会いと別れが多い時期です。新しい希望を持った若者が、初めて社会に出ていく。
ある方は、転勤で住み慣れた街を離れ、違った場所で新たな目標に向かって頑張ろうと、決意を新たに再出発・・・色々ある時期です。
皆さん、頑張って頂きたいと思います。当社は、食の面から、皆様方を陰ながら応援します。
この時期の旬と言われる鰆(サワラ)は、産地を変えて選べば、年中あります。食べ頃の時期も産地によりマチマチです。
しかし、「鰆」は読んで字の如く、回遊魚の春告魚です。是非、旬の美味しい春の鰆をご賞味ください。
さて、当社では、この何日かで幾つかの面白い実験をしました。
まず、1つ目は、目利きに当たる「脂の乗り」「魚自体の鮮度」を計器を使って、指標づくりが出来ないか?
はい。良い計器が見つかりました。YAMATOさんのフィッシュアナライザープロです。脂肪の乗り具合と鮮度がABCDで評価されます。
丁度、市場では多くの出荷が終わった後で、魚も少なく、たまたま、外食店向けの得意先を多く持つ仲卸の2代目が来ておりました。
実験の趣旨を説明し、面白そうだと、快く実験に協力してくれました。他の魚種もいくつか調べましたが、目利きと数値はほぼ一致していました。鮮度A、A’の連発です。
良い物ばかりでは実験になりませんから、一番悪い物も選択してもらいました。その真鯖は、見るからに・・・。きれいにD評価。
今回は、鰆と金目鯛を例として、写真を載せます。その仲卸さんの目利きはさすがですね。
当社では、経験による目利きに機器を使おうとは思っていません。しかし、何らかの形で、数値に落とし込んだ客観的な資料として、データを蓄積して、活用しようと考えています。
経験を科学しよう・・・という訳です。
さて、昨日は、大量の魚のウロコを引く機械はないかということで、メーカーさんにお願いして、デモ機で実験を致しました。
小売店側の意見もお聞きしたいので、グループ会社ニューウオジョウの社長も同席して実験です。
目からウロ子。洒落の利いた名前ですね。どうも機械は、女性の様です。
機械の原理は、調整した水圧とその方向により、ウロコをはがします。しかし、魚種によりウロコの付き方が違います。
ベルトコンベアで機械内部に魚を流し、機械の中で水を掛け、その水圧でウロコをはがす。そんな原理となります。
多くのウロコは剥がれています。若干の残りはありますが、ほぼ取れています。
若干、気になったのは、模様の様にウロコはがしの跡が残ること、尾びれを見るとお分かりの様に、取れてしまっている魚もいること。
模様の様な跡は、布で表面を拭くと直ります。ヒレが折れたり、切れたりは、水圧の調整次第では、直りそうです。
大量の鮮魚加工には、ウロコを引く工程に時間が掛かる為の、作業の効率化を検討する為の機械デモでした。