皆さん、こんにちは。
本日は、24節気の「穀雨」です。春の柔らかな雨に農作物が潤うという意味です。
農作物の種を蒔くと、よく成長する時期と言われます。
この時期の旬は、瀬戸内海の桜鯛、富山の白海老、駿河の桜海老等が有名です。
今年は例年と違い、新型コロナウイルスの影響で、外食店の営業自粛、お客様の外出の手控え等、我々の仕事場である中央卸売市場内でも、激変ともいうべき、大きな変化が起きています。
この新着情報をご覧になられた経営者の皆さん、外食店店主の皆さんへ。
もし、新型コロナウイルスの影響で業績が悪化している場合、悲観する前に、一度、国が経済対策の一環で出してくれた施策を調べ、申請を行ってください。具体的には、以下の通りです。
1.資金繰り支援
①セーフティネット貸付
条件は、売上が前年に比べ、5%以上ダウンしていること。金利が0.9%低くなっています。売上が15%以上、落ち込んでいる場合は、更に低い金利条件となっています。窓口は一般の金融機関です。
②セーフティネット保証
同じ様に売上が前年と比べ、5%以上ダウン、15%以上ダウンの条件があります。危機関連保証というのもあります。窓口は一般の金融機関です。
③日本政策金融公庫、商工中金による融資
売上高の減少の条件があります。同じ様な条件です。政府系の金融機関の融資であり、融資枠の大きな借入が出来ます。
とにかく、今は、新型コロナウイルスと闘う「戦時中」の状態にあり、国も多くの産業を救うことを考えています。コロナが収束すれば、また、多くの産業が芽を吹くことを前提に、支援しようとしています。
今を耐えましょう。我慢しましょう。粘りましょう。
売上が激減しても、国は雇用の維持の為、支援してくれます。早まって某タクシー会社の様な対処はなさらない様にしましょう。
2.雇用の維持への支援 (雇用調整助成金 新型コロナウイルスに関する特例措置)
①生産指標(売上高)が前年比5%ダウンが条件
②緊急対応期間 4月1日~6月30日
③支給限度日数 1年100日 3年300日
④助成率 4/5(中小企業)、解雇をしない場合は9/10
何とか、これらの制度を活用し、雇用を維持し、来たるべき収束の日に向けて備えましょう。
3.一時的な給付金
持続化給付金 中小企業200万円。前年比50%以上ダウン等の条件あり。
他にもあるかもしれませんが、知っているものを並べました。詳細は、ご自分でご確認ください。
今回のパンデミックは、見える相手との競争・競合ではなく、見えない敵との闘いです。
耐えきる、生き延びることを最優先することが必要です。
たくましい外食店の皆さんは、昔で言う「出前」を始めました。宅配です。又は、出向いて、調理するケータリングを始めました。素晴らしい。
たくましい産地の養殖業者の皆さんは、育った養殖真鯛をネットを活用して販売され始めました。新たな販路が広がりましたね。
農家の皆さんが作った牛乳、野菜等もネットを使った販売が始まりました。
耐え、我慢し、知恵を絞って、今を生き残ることを考えましょう。
そして、憎っくきコロナが収束したその先には、今とちょっと違った光景が見え隠れします。一部、例を挙げていきます。
ネット通販が増えるだろうな。在宅・サテライト勤務が増えるだろうな。紙文化からクラウド化に否応なく進むかな。東京一極集中は緩和される。リアル店舗ビジネスは減少し、移動型、訪問型のビジネスも出てきそうだな。IT化で世界に遅れていた日本の教育システムは一気に加速しそうだな。・・・・
今日は、嬉しいニュース。これも進化した結果です。ドライブスルーの八百屋さんの出現。青果卸売業の「フードサプライ」さん。20種以上の野菜・米を箱詰めし、自動車に乗ったままで販売しています。販売の方法が変化しています。
魚の分野では、豊洲市場でもネット販売に活路を見出した企業が出てきている様です。
19世紀を生きたC.R。ダーウィン博士。歴史だったか、生物だったか。学校で学びましたね。進化論という言葉で覚えている方も多いと思います。
「生き残る種」
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一、生き残ることができるのは、変化できる者である。」
徹底して、3密(密接、密集、密閉)を避けましょう。手洗い、うがい、マスクを徹底しましょう。
そして、我慢する・耐えることを学びましょう。